9月14日(月)の「グレーテルのかまど」は、明治、近代文学の創世記、注目を集めた「たけくらべ」の筆者「樋口一葉」の作品にも登場する「駄菓子」の魅力をひもときます。
一葉は、遊郭の街で暮らす子どもたちの日常と淡い初恋を描いたこの作品に登場するの駄菓子屋を通してお菓子を求めにやって来る、無邪気な子どもたちが子どもの時から逃れることのできない社会の不条理な仕組みを目の当たりにします。今も変わらず子どもたちが集まる駄菓子屋の魅力もひもときながら、ヘンゼルは、おうちで作れちゃう!素朴でかわいらしい3つの駄菓子に挑戦します。
樋口一葉のきなこ棒の材料
<1cm角×4.5cm 約20本分>
- きな粉 50g
- 上白糖① 50g
- みじん粉 8g ※寒梅粉でも可
- 上白糖② 10g
- 食塩 0.5g
- 熱湯 25ml
樋口一葉のきなこ棒の作り方
- ボウルにきな粉と上白糖①を混ぜあわせておく。
- 別のボウルにみじん粉と上白糖②、食塩を入れて混ぜる。熱湯を加え、泡立て器で手早く混ぜ合わせる。
- 2をステップ1に入れ、折り重ねるように手できな粉をもみ込んでいく。すぐに固くなってくるので、熱いうちに行う。バラバラにならないよう、ひとかたまりをキープする。
※きな粉で生地を覆うようにすると熱さがやわらいでやりやすい - ボウルのきな粉がおおむね無くなるくらいまでもみ込んだら取り出す。きな粉を薄くまぶし、めん棒で厚さ1cmくらいにのばす。
※やわらかい場合は、きな粉と砂糖を同量ずつ足して調整する - 幅1cm長さ4.5cmくらいに切り、きな粉をまぶして、つまようじを刺す。
紅梅焼きの材料
※直径4cm 梅抜き型約40個分
- 卵液 27g
- 上白糖 70g
- 重曹 0.5g
- 薄力粉 100g
紅梅焼きの作り方
- 上白糖と重曹を混ぜ、卵液のボウルに加える。
- 40℃の湯せんにかけながら混ぜ、上白糖と重曹を溶かす。
- ボウルを冷水につけて冷やす。
※温かいまま粉を加えると粘りが出てふくらまなくなるため - 薄力粉を加え、木べらで混ぜ合わせる。粉けがなくなったら、手でもんでまとめる。
- ラップで包み、常温で30分程度休ませる。
- 生地の量が多いため、カードで半分に分ける。手で形を整え、薄力粉で打ち粉をし、手のひらで少し広げる。
- めん棒で厚さ3mmにのばす。3mm厚のプレートなどを生地の両脇に置くとよい。
- 梅の型で抜き取り、はけで粉を落としてトレイに並べる。
※お好きな型でかまいません - ホットプレートを中火程度に温め、生地を並べて 1分半~2分程度焼く。
※ホットプレートにより温度が異なるので、150℃を目安に調節してください - 生地がふくらんで、きつね色に焼けたら、裏面も1~1分半程度焼く。
樋口一葉の寒天ゼリーの材料
角トヨ型 36cm×4.5cm×高さ約2.4cm分 1色分の量
- 粉末寒天 6g
- 水① 200ml
- 水② 100ml
- グラニュー糖 250g
- 水あめ 250g
- 色素 各色適量 青は2滴 赤は3滴ほど
樋口一葉の寒天ゼリーの作り方
- 鍋に水①を入れ、粉末寒天を入れる。先に水を入れることで、寒天が鍋底について焦げるのを防ぎます。
※あらかじめ鍋の重さをはかっておく - 表面に浮いたり、鍋のふちについた寒天を沈めるようにしながら水②を加え、中火にかける。
※中火にするのは、寒天が溶ける前に煮詰まるのを防ぐため - 焦げるのを避けるため、へらでゆっくりかき回し、寒天が底に沈まないようにしながら煮溶かす。勢いよくかき回すと、へらや鍋に寒天が付着して溶けなくなるので注意。
- 沸騰したら、へらですくって寒天が全て溶けたか確認し、それから砂糖を加えて煮溶かす。
※溶けきる前に砂糖を加えると、寒天がそれ以上溶けなくなる - 370gまで煮詰めたら火を止め、別に沸騰寸前まで加熱 しておいた水あめを加え、軽く混ぜる。
※加熱することで混ざりやすくなる。混ぜすぎると寒天の固まりが悪くなるので注意 - 色素を加え、着色する。色素がむらなく混ざるようであれば、水あめも完全に混ざっています。
- 底にビニールシートを敷いた型に流し込む。
※別の型でも構いませんが、表面積の広いものは不向きです - 固まったら、しっかりと絞った濡れ布巾の上に取り出し、2~3cm角の食べやすい大きさに切る。
※流し込んだ表面の部分はべたつくので切り落とす - 粉末オブラートをまぶして仕上げる。できるだけ乾燥した場所で丸一日ほど放置して、表面を自然乾燥させる。