3月29日(月)の「グレーテルのかまど」は、イギリスやアイルランドでレント(四旬節)期間の中ごろ(マザリングサンデイなど)やイースター(復活祭)に供されるケーキ、「シムネルルケーキ」にヘンゼルが挑戦します。
ラム酒の風味たっぷり、ドライフルーツがぎっしり詰まったシムネルケーキ。表面を覆うマジパンの上には、さらに11個の玉が飾られます。11はキリストの12人の使徒から、裏切り者のユダを除いた数。真ん中には春の花やひよこを飾ったとってもかわいらしいケーキです。中世から伝わるイギリスのお菓子はやがて母の日のケーキにも。感謝の気持ちを添えて作彫ります。
シムネルケーキの材料(15cm1台)
<フルーツのラム酒漬け>
- レーズン 55g
- サルタナレーズン 55g
- レモンピール 25g
- オレンジピール 25g
- アンゼリカ 18g
- ドレンチェリー(赤) 18g
- ラム酒 40ml
<生地>
- 無塩バター 75g
- ブラウンシュガー 75g
- 全卵 75g
- アーモンドパウダー 18g
- 薄力粉 94g
- シナモンパウダー 1.5g
- ナツメグパウダー 0.8g
- クローブパウダー 0.8g
- マジパン 200g
- 粉砂糖 適量
- 塗り卵 適量
<食用花の砂糖漬け>
- エディブルフラワー 3枚
- 卵白 適量
- グラニュー糖 適量
シムネルケーキの作り方
<準備>
- オレンジピール、レモンピール、アンゼリカ、ドレンチェリーをぬるま湯で洗い、水気をきっておきます。
- バターと卵を常温にもどしておきます。
- 薄力粉、シナモンパウダー、ナツメグパウダー、クローブパウダーを合わせてふるっておきます。
- オーブンを180℃に温めておきます。
- 使用する前日に、エディブルフラワーに卵白を薄くぬり、グラニュー糖をまぶしておきます。
<作り方>
- 沸騰したお湯に、レーズン、サルタナレーズンを入れ、1分ほど煮ます。ざるにあけて、水気をきります。
- レモンピール、オレンジピール、アンゼリカを5mm角にカットします。ドレンチェリーを1/4にカットします。
- 器に1、2、ラム酒を入れ、よく混ぜます。ラップを密着させて一晩おきます。
- バターにブラウンシュガーを加え、泡だて器で白っぽくなるまですり混ぜます。
- ほぐした全卵を数回に分けて入れ、混ぜます。(1/6ほど残しておきます。)
- アーモンドパウダーと残りの卵を加え、混ぜます。
- ふるった粉類を入れ、ゴムべらでつやが出るまで混ぜます。
- 生地の1/4をフルーツのラム酒漬けに加え、よく混ぜます。
- 8を生地全体にもどし、よく混ぜ合わせます。
- 紙を敷いた型に生地を入れ、180℃のオーブンで約50分焼きます。
- 型から外し、乾燥しないように表面にラップをかけて常温で冷まします。
- 台の上に粉砂糖を茶こしでふるいます。マジパンをこねて円柱にし、上からつぶします。
- 表面に粉砂糖で打ち粉をし、麺棒で厚さ3~5mmにのばします。直径15cmの円形にぬきます。
- 焼き上がった生地の表面の盛り上がった部分をカットし、平らにします。
- 13をのせ、指でふちをつまんで模様をつけます。
- 残りのマジパンを11等分にし、丸めます。
- 15と16のマジパンに全卵を薄くぬり、均等に並べます。
- 180℃のオーブンに約8分入れて焼き色をつけ、冷まします。
- 色付きマジパンでつくった動物や食用花の砂糖漬けで飾り付けます。