5月10日(月)の「グレーテルのかまど」は、柔らかな大阪弁のエッセイや小説が人気の「田辺聖子」さんの「しんこ細工」にヘンゼルが挑戦します。
上新粉で作った生地に指やハサミでさまざまな形に仕上げるしんこ細工に人生を重ねた田辺さん。自伝小説の「しんこ細工の猿や雉」は、大学ノートに物語を書き、それに挿絵を描き、水彩絵の具で彩色したカバーをつけ、“著書ごっこ”をしていた少女が、やがて芥川賞を受賞するまでの文学的青春時代を描いた物語です。
しんこ細工の材料(6個分)
- 食用色素(適量)・・赤・黄・緑
- 片栗粉(適量)
- 黒ごま(適量)
- 離型油(適量)
- きな粉(適量)・・お好みで
- 上白糖(適量)・・お好みで
しんこ生地
- 上新粉(110g)
- 上白糖(100g)
- 水(110g)
下準備
- 蒸し器にたっぷりの湯を沸かし、蒸気をあげておく
- 細工用はさみ(又は、手芸用糸切りはさみ)を用意する
- ようじを適量束ねた物を用意する
- きなこと上白糖を10:1の割合で混ぜておく
しんこ細工の作り方
- ボウルに上新粉、上白糖を入れ、泡だて器で混ぜる。
- 分量の8割程度の水を加えて泡だて器で混ぜ、残りの水を加える。ダマが出来ないようにしっかりと混ぜる。
- 蒸し器に型を置き、ぬらしてかたく絞ったさらしを敷いて生地を流し入れ、20分蒸す。(白く濁った部分が残らないように完全に火を通す。)
- 蒸し上がったら、さらしごと取り出してまとめる。
- まな板に水を打って、なめらかな状態になるまで練る。ラップに包み、冷めるまで常温で置く。(厚さ2cm位なら1時間程度で冷める)
- 着色します。しんこ生地のうち、120gを黄色、20gを赤色、10gを緑色に着色する。(着色したら、乾燥しないようにラップに包む)
- 黄色100gと赤色12gを混ぜ合わせて、オレンジ色に着色する。(色合いは好みで調節する
- 鳥を作ります。白色生地35gを、シワができない様に球状にする。(手の平を広げてそらし、手の平全体を使い生地を転がすとよい。)
- 片側を転がして卵型にし、指で丸くもみだして、頭の形に整える。
- 胴体部分の生地の端を指でつまみだし、とがらせて尾羽の形に整える。指で頭、胴体、尾羽の形を調整する。
- 尾羽の先端部分を、細工はさみで切り込みを入れて整える。
- 細工はさみの背の部分で、胴体の両脇に、首元辺りから尾羽に向かって、弧を描くように左右対称に筋目を入れ、羽の形に整える。
- 頭の正面のくちの位置に黄色生地を適量つけ、つまみだし、とがらせてくちばしをつくる。
- 適量のオレンジ色生地を円錐形にする。胴体の下部分に2つ貼り付け、細工はさみで線をつけて足をつくる。
- 指先をふきんで湿らせて黒ごまを一粒とり、左右の目の部分に付けて完成。
- みかんを作ります。オレンジ色の生地20gを、表面が滑らかな球状にする。細工はさみの背の部分で、放射状の溝を深めに8本入れる。
- 表面に片栗粉をまぶす。(溝の部分は、白い筋状になるようにしっかりつける)
- みかんの皮を作ります。オレンジ色15g、白色10gをそれぞれ球状にし、重ね合わせる。両手の平でつぶして、直径6cm程度の円にする。
- 18の白を上にして、その上に17を置き、果肉の軸がずれないように包む。
- 上から指で軽く押さえて球状を少しつぶす。
- ようじを束ねた物を表面に押しつけ、みかんの皮の質感に似せる。
- 緑生地で葉を作る。葉先部分をみかんの中央に貼り付け、親指の腹で平らにつぶす。(少し厚めの方が質感を出しやすい)
- 細工はさみで葉の表面に葉脈をつける。緑生地を丸めて中央に乗せてヘタにする。
- 房の部分が見える様に、指先で爪をひっかける様にして皮部分をむいて完成。
- 食べごろは、当日中です。きなこをつけてもおすすめです。乾きやすいので、乾燥しないように密閉容器に入れて保存してください。
感想
田辺聖子さんといえば、NHK連続テレビ小説の「いもたこなんきん」が、田辺さんの半生ということでとっても面白かったですね。藤村直美さんと旦那さん役の國村隼さんとのやりとりが朝から元気が出て、ずっと見ていたかったです。