原三渓の茶巾絞り/グレーテルのかまど

１０月７日（月）の「グレーテルのかまど」は明治の大実業家にして近代三茶人のひとり「原三渓」が、伝説的な茶会でふるまった茶巾絞りをヘンゼルが作ります。

ある夏、三渓が開いた茶会で出したのが、蓮（はす）の葉に盛り、蓮の実を散らした“浄土飯”と、まだ旬には早いさつまいもで作った茶巾絞りでした。

茶巾絞りの材料（１２個分）

さつまいもあん

• さつまいも（２００g）
• 三温糖（２０g）
• はちみつ（１０g）
• 水（３０ml）

紫のさつまいもあん

• 紫芋（２００g）
• 三温糖（２０g）
• はちみつ（１０g）
• 水（３０ml）

下準備

• 蒸し器のお湯を沸かしておく。
• 薄手のハンカチを濡らして絞っておく。

茶巾絞りの作り方

1. 分量のさつまいもを2㎝幅の輪切りにして水にさらし、アクをとる。
2. さらしを敷いた蒸し器に入れ、30分間蒸す。
3. 蒸し上がったさつまいもの皮を熱いうちにむき、裏ごしする
4. 鍋に三温糖、蜂蜜、分量の水を入れて沸騰させる
5. 沸騰したら火を弱め、裏ごししたさつまいもを半量入れ、ペースト状になるまで混ぜながら炊く。
6. 火を止めて残り半分を入れて、もう一度弱火にかけ、なめらかな状態になるまで炊く。
7. バットに平らに広げて、カードで6等分する
8. 紫いもを使って同様の作業を行い、黄色と紫の2色のあんを用意する。
9. 6等分にしたあんをそれぞれ俵形に丸める。
10. ハンカチの中央にあんをのせ、裏返してハンカチを垂らす
11. あんの下でハンカチを中央に集め、軽くねじり、ねじったところが平たくなるように人差し指と親指でつまむ。もう一方の手で、あんを包んだ部分を向かい側へ倒す。
12. ハンカチを広げ、取り出して完成。横に細長い袋の口を、絞って折り返したように仕上がる
13. 俵形に丸めた黄色と紫のあんを半分に切り、半分ずつを 貼り合わせる
14. 貼り合わせた生地の向きを変えて半分に切り、一方を反転させて色が互い違いになるように貼り合わせる。
15. ハンカチの中央にのせて裏返して包み込む。
16. ハンカチを中央に集め、中心がずれないようねじり、先が尖るように、人差し指・中指・親指で中心をつまみだす。
17. ハンカチを広げ、取り出して完成。丸く、しずく形に仕上がる

感想

思いのこもった茶巾絞りですね。秋が美味しいさつまいもをあえて夏に使う。さつまいもの甘みや旨味を年齢を重ねた人生にたとえていますね。