豊かで深い京都の食の秘密。今回は「京弁当」のお話です。
江戸時代、京都の庶民の間で京弁当が流行りました。寒い冬に家に閉じこもりだった京都の人たちが、桜の花が咲くとこぞって野遊びをしたんだそうです。
その時に、手軽に持ち運びできる「花見弁当」が生み出されて重宝されました。花見以外にも秋には紅葉弁当、十五夜には月見弁当など、昔の京都の人たちは自然の美しさを堪能しながら食も楽しんだのですね。
花鳥風月を愛でながら同じような季節が弁当の中にもある。そんな楽しみを生み出しました。
京弁当の特徴
１つ目：色合い。京弁当は５色の色合いを大切にして華やかさを演出します。赤・白・緑・黄色・黒をバランスよく配置します。
２つ目：盛り付け。京都の自然を小さな弁当箱に再現します。山あり谷ありと変化を出します。
感想
京都の景色を見ながら花見弁当や紅葉弁当を食べてお弁当の中の景色をまた堪能するのもいいですよね。今回は老舗の仕出屋「菱岩」さんのお弁当が紹介されました。
店舗情報：菱岩
- 住所：京都市東山区新門前大和大路東入西之町２１３
- ℡：０７５−５６１−０４１３（要予約）