「おばんざい」と聞くと京都の料理屋さんで食べる煮物のことだと思いがちですが、本来は家庭で作る質素なおかずを「おばんざい」というんですよ。
江戸時代の「歳中覚」には当時の献立が書かれていて限られた食材を毎日同じメニューにならないように献立を順番に決めていました。
順番に回ってくる献立、おばんざいは「お番菜」と書いて順番の番を取って言われるようになったんです。
鴨川のほとりにある先斗町。ここに京都の代表的な料理「おばんざい」を専門に出すお店があります。
先斗町 ますだ
住所:京都市中京区先斗町四条上ル下樵木町200
℡:075−221−6816営業時間:17時〜22時
おばんざいの代表的料理
もろこの南蛮漬:琵琶湖で取れた小魚「もろこ」を一度焼いてから昆布と鰹だしの三杯酢につけてあります。
にしんナス:北の海で取れたにしんと京都のナス。遠く離れた食材を一緒に調理することで独特の味わいを出します。
おばんざいで重宝した食材「トキシラズ」
高野豆腐や湯葉など季節や旬に関わらず使える食材として重宝されました。
「トキシラズ」を使った料理
湯葉とちりめんじゃこを山椒の実を使って炊き上げました。
高野豆腐は昆布のお出汁で少し甘く煮含めました。
豆腐を使ったインゲンとミョウガの白和えは使い残してお水がきれたお豆腐を衣にし和えたメニューになっています。
感想
おばんざいは京都の料理屋で食べる食事かと思っていましたが京都のお母さんの知恵の詰まった家庭の味なんですね。