3月24日(水)の「きょうの料理」は、和菓子研究家の「金塚晴子」さんが、自宅で作れる春の和菓子レシピを紹介してくれました。小豆はコトコト煮込んで「粒あん」に仕上げ、このあんを使って「いちご大福」と「よもぎ餅」を作ります。
「小豆粒あん」は、優しい甘さに仕上げて小豆本来の味をしっかりと味わいます。小豆を浸水させる手間がなく手軽に作れます。このあんを使って「よもぎ餅」を作ります。ほろ苦いよもぎの香りにきな粉の香ばしさを加えます。
小豆粒あんの材料(作りやすい分量/出来上がり550g)
- 小豆(200g)
- グラニュー糖(170〜200g)
- 塩(ひとつまみ)
小豆あんの作り方
- 小豆(200g)は水洗いして鍋に入れ、水(カップ3)を加えて強火にかけます。沸騰したら差し水(カップ1)を加えます。
- 再び沸騰したら2分〜2分30秒間、沸騰する火加減で茹で続け、ザルにあけます。
- 鍋に水(カップ3)と小豆を入れ強火にかけます。沸騰したらその都度差し水(カップ2・1/2)を3〜5回加えながら、約10分間茹でてアクを出します。
- 湯が十分に赤く濁ったら小豆をザルにあけ、サッと水をかけます。
- 再び鍋に水(カップ3)と小豆を入れ強火にかけます。沸騰したら火を弱め、小さい泡がボコボコと出て豆が軽く踊っている状態で蓋をして、20〜30分間煮ます。
- 木べらに小豆をのせてヘラで潰し、抵抗ないくらいの柔らかさになればOKです。
- 小豆が踊らないように紙蓋をしてから蓋をし、差し水をしないでごく弱火で約30分間煮ます。
- 火を止めてザルにあけ、湯をきります。
- 鍋に小豆を戻し、グラニュー糖(170〜200g)の半量を加えます。強火にかけて、木べらで大きくゆったりと練ります。
- グラニュー糖が馴染んで水分が減ってきたら、残りのグラニュー糖を加えて、強火のまま練ります。
- 塩(ひとつまみ)を加えて、木べらですくうと山形になり、少しずつ崩れるくらいになったら練り上がりです。
- 火を止めてバットに移して冷まします。
- 保存方法は、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で約1ヶ月保存が可能です。冷凍の場合は冷凍用保存袋に薄く平らに入れておくと、使うぶんだけ取り出すことができます。使う時は自然解凍して使います。
よもぎ餅の材料(6個分)
- 小豆粒あん(180g)・・1個16〜17g(6等分にする)
- 粉末よもぎ(適量)
- ぬるま湯(160ml)・・50度
- きな粉(適量)
- サラダ油(適量)
粉類
- 上新粉(100g)
- もち粉(15g)
下準備
- オーブン用の紙(30cm四方)にサラダ油をごく薄く塗る
よもぎ餅の作り方
- 粉末よもぎ(適量)はこし器で産毛や茎などを除きます。
- 耐熱ボウルに粉類と1のよもぎ小さじ2を入れよく混ぜます。分量のぬるま湯(160ml)を加えて泡立て器でよく混ぜます。
- ふんわりとラップをして600wの電子レンジで1分加熱し、木べらでよく混ぜます。
- 再びラップをかけ600wに電子レンジで1分30秒加熱し、よく混ぜます。これを再度繰り返して、柔らかくてコシのある餅のような状態にします。
- サラダ油を塗ったオーブン用の紙に4をのせ紙の上から手で押しながらよく混ぜ、滑らかなコシのある状態にします。紙で生地を包んだまま転がし、約12cm長さの棒状にします。紙を開きヘラなどで16等分にします。
- 両手で挟んで押し広げ、楕円形にします。
- 7を手のひらにのせて丸めた粒あんを手前にのせ半分におります。
- かぶせた方の手のひらの親指から小指のつけ根を生地のカーブに合わせて押さえ、口をしっかりと閉じます。
- バットにきな粉(適量)を広げ入れ、9の底にまぶします。お好みで上にもふります。
- 保存方法。1個ずつラップに包み、常温または冷蔵庫で1〜2日間、冷凍庫で約2週間保存が可能です。冷凍の場合は自然解凍します。
感想
粉末よもぎなんてあるんですね。子供の頃に母とよもぎをとって作ったことがありますが、とっても大変だった思い出があります。今は電子レンジでも作れてすごいですね。